脳が言語を習得するメカニズム<理論>を突き止め、それに必要な条件をレッスンの中に組み込む事によって本物の英語学習を目指す・・・これがSSTの根本的なスタンスです。脳が言語を習得する上で必要な要素、音と意味がイメージでつながる事を「理解」と言います。SSTのレッスンは、「教える」というアプローチを避け、与え続ける事で「習得」させる方法をとります。
こどもたちはピクチャートークショーという、落語の手法を使った紙芝居を見たり、テープを聴きながらゲームをして遊んでいるように見えます。しかし、(1)英語のシャワーを浴びながら、(2)言葉を丸ごと模倣し、(3)イメージ化し、「英語で英語がわかる」というウルトラCの早業をやっているのです。
●言語習得に必要な要素をまとめると、以下の5つになります
(1) 正確な音で
(2) イメージで 〈右脳で〉 理解できるように
(3) 文の連続で (脳はぶつ切りにした情報を受け取りにくい。文法を含んだ文を与える)
(4) 大量に (言語基地を形成することがねらい)
(5) 楽しく
●SSTメソッド ナチュラルアプローチの10か条
1 教えない ・・・こどもの脳に言葉をひろわせる
2 説明しない ・・・感じ取らせる、気づかせる
3 ABCからはじめない ・・・イメージを伴った理解できる英語のシャワーを浴びせる事が大事
4 翻訳・通訳しない ・・・イメージの力で理解させる
5 発音指導しない ・・・繰り返し聞かせればこどもは正確な音を自然に捉える
6 文法は教えない ・・・文法を含んだ文をたくさん与えれば、脳が文構造を理解し始める
7 文字は教えない ・・・まず聞いて理解し、反応できる話し言葉の脳を作ることを優先
8 ムリに暗記させない ・・・たくさん聞かせれば覚える
9 ムリに発話させない ・・・意味が理解できれば、口からこぼれ出す
10 テストはしない ・・・言葉の習得に能力差はない、時間差だけがある |
上の表が示しますように、SST メソッドは従来のボトムアップアプローチ(少しずつ積み上げていく方法)とは全く逆のトップダウン方式です。「脳は丸ごと情報を取り入れる」と言う大脳生理学の理論を背景に、プロソディ(文章の波長)を持ったかたまりの英語を、大量に速いテンポでリズム良くシャワーのように与えることで、言語をつかさどるウェルニッケ言語野に英語の処理基地を作ることがねらいです。