2012.01.16
留学・旅行情報

ネパール旅行記 Part4


ネパールは人よりも神々の方が多くいると聞きました
日本とどちらか多いのかはわかりません
ヒンドゥ教、ネワール仏教、チベット仏教など
異なる宗教が町中に混在しながら調和して存在しています
中でもヒンドゥ教徒の人口が一番多いそうですよ
そのヒンドゥ教寺院 パシュパティナート
カトマンズ市内からちょっと東にあります
この寺院の中には、子供の誕生をお祝いえおするところ
結婚式をするところ、病院、そして・・・
煙はお線香ではありません

亡くなった人を焼いている煙です

川沿いの焼き場は満員(?)
焼けたところから灰をスコップのようなもので川に流しています

水はインドのガンジスまで流れネバナにたどりつけると信じられています
こちらは、焼くまえに死者を水につけて
顔に川の水を注いだ後、真っ赤なティカを塗っています
これを行うのは長男、次男などの息子と決まっていて
妻や娘はこの場には来ないそうです
どこで何をしているのかと聞くと
火葬のあと、家族親類が集まるので家を整えて料理をしているのだそうです

一連の儀式を終えると、数人で担いで
組まれた木の上に運びます
白い服を着た男性は、火葬を手伝う介添え役の人
たくさんの木やわらのようなものと花
火をつけながら長男と二男は死者の周りを祈りながらグルグルと歩いて回ります
足元に来ると両足に額をつけてお祈り

悲しさを表現しないのだけど
悲しさと尊敬が伝わってきます

なんでもかんでも川に投げ捨ててる(?)感じ
ヒンドゥ教では輪廻や解脱を信じているのですよね
ちょうど死者を焼いている前の建物の2階部分
赤い十字の看板見えますか?
ここに人生の終末を過ごす患者さんたちが入っているのだそうです
なんとまあ!

ショックでした
あまりに生から死へのプロセスがろこつに見えて
戸惑いました
振り返って日本
いま、日本ではほとんどの人が病院で亡くなるのだそうですね
きれいなパッケージツアーのようなプロセスで葬儀場まで行く
病院スタッフや葬儀屋さんがすべてやってくれる
去年、父が亡くなった折驚いたのは
なんと座敷にバスタブまで運ばれてきて
お湯につけて身体を洗って洗髪までしてくれた
焼き場も近代化されたホテルのような施設で
家族親族皆が正装で立ち会った
これが日本仏教的葬儀のやり方なのだ
人が亡くなってお墓に葬るまでの行程をほとんど知らなかった
今もよく知らない
生と死がきっぱりと切り離されて良く見えない
これが私たちが死を恐れたり
生きることを不安に思ったりする原因の一つかもしれない
生きるのも 死ぬのも どちらもOK
どちらも不可避の運命なのだ
どちらも穏やかに受け入れたい
でも、もし葬儀をしてもらえるなら日本の仏式がいいかな