2016.02.06
Small Talk

彦根城~比叡山~座禅・写経~千日回峰

1月31日、スタッフのメンバーと小旅行にでかけました

国宝彦根城は1622年に建てられた天下の名城のひとつ

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釘を全く使わず作られた天守閣の梁

自然の木のゆがみをそのまま使った、非常に趣のある建物です

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しかし、この急傾斜な階段は転ぶとアウト!ドキドキしました。

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梅の花のつぼみが膨らんで、春はもうすぐだと教えてくれます

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すぐ近くにはお菓子の名店、たねやさん、Club Harieさんが

彦根城に負けないくらいの車の渋滞をつくっていました~

ここでお土産をGet

 

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お泊まりはエクシブ

お目当ては近江牛!

 

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奇しくもこの日はKevinのお誕生日

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ちょっとしたサプライズをレストランにお願いしておきました

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温泉にも浸かって、夜はゲームやトランプをするという

まるで修学旅行のような騒ぎ♪

 

朝食は琵琶湖を望みながらの純和風

 

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アレルギーがあると伝えていたので

最新の注意を払ってアレルギー物質を除去した食材で豪華に用意してくださいました

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そして翌日は比叡山延暦寺へ日本文化の体験へ

まずは座禅

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調身 調息 調心・・・3っつを調え止観する

こころの中に絶えず石が投げ入れられ水は濁る

石を止めることが止観

そして澄んだ池の中身を観る、五感で感じる

ありのままをありのままに

 

あ~、むつかしい!

 

そして般若心経の写経

真剣に一文字一文字丁寧に書きました

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比叡山延暦寺と言えば日本一過酷な修行、千日回峰行

『千日回峰行は7年間かけて行なわれます。

1年目から3年目までは、1日に30キロの行程を毎年100日間行じます。

定められた礼拝の場所は260箇所以上もあります。4年目と5年目は、同じく30キロをそれぞれ200日。

ここまでの700日を満じて、9日間の断食・断水・不眠・不臥の“堂入り”に入り、不動真言を唱えつづけます。
6年目は、これまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わり、1日約60キロの行程を100日。

7年目は200日を巡ります。前半の100日間は“京都大廻り”と呼ばれ、比叡山山中の他、赤山禅院から京都市内を巡礼し、全行程は84キロにもおよびます。最後の100日間は、もとどおり比叡山山中30キロをめぐり満行となるものです。』

 

TVで何度かみたことがあって、修行僧、阿闍梨さんにとても会いたいと思ってきました

まさか、本当に会える日が来るなんて!

 

スタッフには上で観光をしててもらって

阿闍梨さんのいらっしゃるお堂まで、このような道を一人で歩きました

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突如現れた美しいお堂

門をくぐってみると、その引き締まった空気に一歩が踏み出せない

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深呼吸してそっと足を出した

このお庭と自分の差は、名画と素人が描いた画用紙

しかし、歩くしかない

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阿闍梨様が修行の時に履かれた草履がきれいに並んでいる

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自分の雑味がひしひしと身体に突き刺さってくる

でも歩くしかない

 

玄関に入り、置いてあった鐘をボーンと鳴らした

「ハイ。」

澄んだ声が扉のすぐ向こう側から聞こえた

 

そっと扉を開けてみた

あれ?

誰もいない

入っていって部屋を進みもう一つドアを開けてみた

あれ?

まだ誰もいない

 

戸惑っているとその部屋の向こうの扉がひらいて柔和な阿闍梨さまの顔がみえた

3つも向こうの部屋から発せられた「ハイ」だったのだ

その澄んだ響く声に驚いた

 

部屋をあたため、お座布団を温めて待っていてくださったのだ

座るや否や、阿闍梨さま自らお茶を立ててくださった

いただいていると、雑談をしながらコーヒーまで淹れてくださり

にこやかにおしゃべりをしてくださる

 

お聞きしたいことが山ほどあるのだけどたくさんありすぎて

何から聞いていいのかわからない

新年の抱負のお話を聞いていただき、修行のお話をきかせていただき

時間があっという間に過ぎていった

日が落ちてしまう前に山をまた登らないと真っ暗になってしまう

 

もうひとつ奥の扉を開けて不動明王さまをお祭りしている大きな祭壇の前に進まれ

読経をしてくださり、次に御祈祷もしてくださる

なんて優しいおもてなし

ありがたさにふさわしい言葉もなく、ただただ頭を下げる

 

おいとまをしようとすると、くだものやお菓子を持たせてださり

お庭まで見送りに出てくださった

門をでて歩き出してもずっと見送ってくださっていた

釜堀浩元師

帰ってきてからも、ジーンと残っていて振り返りながら過ごしている

 

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思いつきで出かけた小旅行が

思いがけないものになりました

ありがたさをどう表現したものか

言葉もないまま今に至る