2021.05.22
Small Talk

赤ちゃんの脳はミラクル期

「外国語はなるべく早い時期に始めるのが良い」
というのは経験的にみなさんご存じですが
その理由はとなると、なんとなく・・・だったりしませんか?

今日はちょ~っとめんどくさいお話になります・・。

2002年、認知神経学者スタニスラス・ドゥアンヌらの
研究チームが生後2ヶ月の赤ちゃんの脳の働きをMRIで画像化したお話です。

特製ベビーベットで気持ちよく寝たままの赤ちゃんの脳の様子を撮影しますと
なんと母国語の文章を聞くと赤ちゃんの脳は成人と全く同じ部位が活性化したのです!

聴覚野からはじまり、前側側頭葉からブローカ野まで。
音声から語彙をみつけ、その意味を探る一連の回路がすでに備わっていました。

生後1歳から2歳までの期間は「感受期」と呼ばれ、
脳の感覚領域の可塑性がピークを迎えるということです。

脳は「ニューロン」と呼ばれる神経細胞によってできており
それをつないでいるのがニューロンだと習いましたよね。

赤ちゃんの「シナプス」は成人と比べ、2倍の密度に達しているようです!
つまり、何でも過剰なまでに頭に入れることができ、
それ以降ずっと頭に残すことができるというのです。

また、赤ちゃんはあらゆる言語の音素を区別できます。

フランスの耳鼻咽喉科医アルフレッド・トマティス博士が言語によって周波数が異なることを発見しました (パスバンド理論)。 母音の強い日本語の周波数は125~1,500Hzであるのに対し、子音の強い英語の周波数は2,000~16,000Hzと大きく異なると提唱されています。

赤ちゃんは何語であっても微妙な音の違いを聞き取ることができ
再生できるわけです。
残念ながら、7歳8歳ごろまでにその能力は消えてしまいます。

黄金期はなぜ続かないのでしょうか?

脳は体重の3%の重さにも関わらず身体の総エネルギーの17%を
日々消費しているらしいのです。
エネルギーコストの問題なんですね。

 

赤ちゃんの脳が優れているのはわかりました。
では、おとなになった私たちに学習は手遅れというこでしょうか?

いえいえ、良いお知らせもあります!

実際には高次の皮質領野は、生涯に渡りその能力を保っているということです。

なので、大人になってからも楽器や語学を身につけることは可能です。

その時に気をつけるべきことを認知神経科学者スタニスラスは教えてくれています。

大人の私たちの脳は「なんとなく」や「とりあえず」の学習は受け付けないのです。

「自分は何を知りたいのか?」
「学ぶことで何に活かしたいのか?」

学習前にそうした目的や仮説を用意しておくことで、はじめて
わずかな変化に気づくことができるということです。

「私はまず何を知りたいかを知る」この姿勢が身につけば、
いくつになってもわたしたちの脳は学び成長し続けてくれるということです。

おとなも安心して、いつでも新しい学びをスタートできるわけです。

UIの外国人の先生たちも保護者のみなさんに話しかけられるよう、日本語を少しづつがんばっています。

もちろん、みなさんから英語で話しかけていただければそれは大喜びです。